論語 : 衛霊公 第十五・九

子貢問為仁。子曰、工欲善其事、必先利其器。居是邦也、事其大夫之賢者、友其士之仁者。

子貢、仁を為すことを問ふ。子曰く、工、その事を善くせんと欲すれば、必ず先ずその器を利くす。この邦に居りては、その大夫の賢者に事へ、その士の仁者を友とす。

子貢が仁を実践する方法を質問した。先生曰く、
「職人がその仕事をうまくしたいと望むときは、必ずまずその道具を調整する。ある国にいるときは、重臣の中の賢者に仕え、教養人の中の仁者を友人にするのだ」