論語 : 子罕 第九・二十四

子曰、法語之言、能無従乎。改之為貴。巽与之言、能無説乎。繹之為貴。説而不繹、従而不改。吾末如之何也已矣。

子曰く、法語の言は、能く従ふことなからんや。これを改むるを貴しと為す。巽与の言は、能く説ぶことなからんや。これを繹ぬるを貴しと為す。説びて繹ねず、従ひて改めざるは、吾これを如何ともする末きのみ。

先生曰く、
「筋の通った忠告は、従わずにはいられない。(しかし、)行いを改めることが重要である。心地よい言葉は喜ばずにはいられない。(しかし、)実体を確かめることが重要である。喜ぶだけで確かめず、従うだけで改めないようでは、私には、このような者をどうすることもできない」