子曰、可与共学、未可与適道。可与適道、未可与立。可与立、未可与権。唐棣之華、偏其反而。豈不爾思。室是遠而。子曰、未之思也。夫何遠之有哉。
子曰く、与に共に学ぶべきも、未だ与に道を適くべからず。与に道を適くべきも、未だ与に立つべからず。与に立つべきも、未だ与に権るべからず。唐棣の華、偏としてそれ反せり。豈爾を思はざらんや。室これ遠ければなり。子曰く、未だこれを思はざるなり。それ何の遠きことかこれあらん。
先生曰く、
「一緒に同じ学問をしても、同じ進路を行くことができるわけではない。同じ進路を行っても、同じ立場につくことができるわけではない。同じ立場につくことができても、同じ判断を下すことができるわけではない。(詩に)『唐棣の花、それぞれが片寄って反対を向いている。相手を思わないであろうか。家がそう、遠すぎるのだ』(とある)」
先生曰く、
「思いが足りないのだ。それしき何の遠いことがあろうか」